火葬許可証とは？取得の流れや必要な手続き、注意点を解説
目 次
1. 火葬許可証とは？｜法律根拠と役割
火葬許可証は、市区町村が 「墓地、埋葬等に関する法律」第 5 条 に基づき発行する公的書類です。
- 火葬場への提示必須：原本がなければ火葬不可
- 埋葬許可証に転用：火葬後、裏面に「火葬済」印が押され納骨手続きに使用
2. 火葬許可証が必要な場面
- すべての火葬（自然死・事故死・事件死を問わず）
- 納骨堂・永代供養墓への納骨時
- 改葬（墓じまい）申請時の添付書類
- 一部自治体の葬祭費・埋葬料申請
事件性のある死亡 では警察捜査完了まで発行が保留になる場合があります。
3. 必要書類｜死亡診断書または死体検案書が鍵
- 死亡診断書（病院が発行）または 死体検案書（検視医が発行）
- 死亡届（診断書と一体型が一般的）
- 届出人の 印鑑・本人確認書類（自治体により要否あり）
4. 取得フロー｜3 ステップで即日発行
- 死亡診断書／死体検案書の受領
- 死亡届を役所へ提出（死亡を知った日から 7 日以内）
- 火葬許可証を即日交付（窓口 30 分〜1 時間目安）
繁忙期や夜間・休日は 翌営業日 交付になることがあるため、葬儀日程と合わせて要確認。
5. 届出人になれる人｜順位と代行の可否
- 配偶者
- 親・子（直系血族）
- 同居人
- 家主・地主・家屋管理人 など
葬儀社が代行する場合も、届出人欄は親族名義 で提出されます。
6. 火葬許可証の使い道と保管のポイント
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タイミング |
目的 |
注意点 |
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火葬当日 |
火葬場に原本提出 |
コピー不可・忘失で火葬延期 |
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火葬終了後 |
「埋葬許可証」として返却 |
紛失防止のため封筒保管 |
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納骨・改葬時 |
墓地・納骨堂の手続き |
原本提示を求められる |
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行政給付申請 |
埋葬料・葬祭費の請求 |
コピー可否は自治体ごとに確認 |
7. 再発行はできる？｜自治体ごとの対応
- 再発行可：本人確認書類と申請書で交付（数日要す）
- 再発行不可：代替として「火葬執行済証明書」を発行
まずは 死亡届を提出した市区町村 に連絡し、必要書類と日数を確認しましょう。
8. よくある注意点と特殊ケース
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ケース |
留意点 |
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居住地と死亡地が異なる |
原則「死亡地」で届出。移動時間を考慮し段取りを。 |
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夜間・休日の死亡 |
当直窓口で仮受理 → 翌営業日に正式交付。火葬予約は余裕を。 |
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外国籍・無戸籍者 |
在留カード・パスポート等追加書類を求められる。 |
9. FAQ
- Q. 火葬許可証に有効期限は？
A. 法定期限はないが、死亡後 7 日以内の火葬が慣例。
- Q. コピーで代用できる？
A. 火葬当日は原本必須。納骨・改葬では自治体判断。
- Q. 火葬前に紛失したら？
A. 発行自治体で再発行を依頼。日数を要するため葬儀日程を再調整。
10. まとめ｜火葬許可証を正しく取得・保管してトラブルを防ぐ
火葬許可証は 火葬・納骨・改葬まで一貫して使用する最重要書類。
- 死亡届提出と同時に即日取得
- 原本は火葬終了後も厳重保管
- 紛失時は早急に再発行可否を自治体へ確認
葬儀社のサポートを活用しつつ、手続きを計画的に進めましょう。
