お盆の過ごし方完全ガイド|やることリストと準備品一覧
1. お盆とは?|意味と由来を知ろう
お盆は、**先祖の霊を家に迎えて供養する仏教行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」**に由来します。日本固有の祖霊信仰が融合し、現代では家族が集まり故人を偲ぶ年中行事として定着しました。盆踊りや灯籠流しなど地域行事を通して、感謝と伝統を次世代に継承する役割も担っています。
2. お盆はいつ?|地域によって異なる時期
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時期 |
呼称 |
主な地域 |
2025年の日付 |
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7月13〜16日 |
新盆(新暦盆) |
東京都・静岡県一部など |
7/13〜7/16 |
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8月13〜16日 |
月遅れ盆 |
全国の多くの地域 |
8/13〜8/16 |
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旧暦7月15日前後 |
旧盆 |
沖縄県・奄美地方 |
8/9〜8/11 |
地域の慣習や親族の予定を確認して、帰省や準備のスケジュールを立てましょう。
3. お盆の過ごし方|全体の流れ
- **迎え火(13日夕方)**でご先祖様を自宅へ迎える
- 14〜15日は仏壇参り・読経・墓参・盆踊りなどで供養
- **送り火(16日夕方)**で霊を送り、日常へ戻る
家族と語らいながら故人を偲ぶことで、世代を超えた絆が深まります。
4. お盆にやることリスト【時系列チェック表】
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日付 |
やること |
備考 |
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〜8/12 |
仏壇・墓石の掃除/供物の買い出し |
早めに済ませると当日が楽 |
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8/13 午前 |
精霊棚を設置 |
白布・香炉・精霊馬を用意 |
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8/13 夕方 |
迎え火 |
麻がら・ロウソクまたは提灯 |
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8/14〜15 |
読経・墓参・家族団らん |
盆踊りや灯籠流しは地域次第 |
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8/16 夕方 |
送り火 |
LED提灯でも代用可 |
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8/17〜 |
棚払い・後片付け |
供物は感謝して頂く |
PDFやGoogleカレンダーに落とし込み、家族で役割分担するとスムーズです。
5. 準備するもの一覧
- 精霊馬(きゅうりの馬・ナスの牛)
- 供物:果物・野菜・故人の好物
- 線香・ロウソク・チャッカマン
- 仏花:菊・リンドウ・ホオズキなど
- 提灯またはLEDライト
豆知識
精霊馬には「馬で早く迎え、牛でゆっくり送る」という願いが込められています。子どもに話してあげると文化継承にも◎。
6. お墓参りのマナーと手順
- 服装は落ち着いた色味、暑い時期はポロシャツでも可
- 到着後、墓石を洗い雑草を抜く
- 線香・ロウソクに火を灯し、合掌
- 供物や花を供えたら持ち帰るのが基本
- ゴミは必ず持ち帰り、周囲の墓域にも配慮
風が強い日はロウソクガードや着火剤付き線香が便利です。
7. 精霊棚(しょうりょうだな)の作り方
- 棚または机に白布を敷く
- 香炉・ロウソク立て・花立てを三具足で配置
- 精霊馬と供物を並べる
- 提灯を左右に吊るし、迎え火の合図に
子どもと飾り付けをすると、家族全員で供養の心を共有できます。
8. 迎え火・送り火のやり方
- 迎え火:玄関先で麻がらを焚く → 提灯で火を取り入れ仏壇へ
- 送り火:16日夕方、同じ場所で焚き、霊を見送る
- マンションの場合:LED提灯やベランダ用ミニ焙烙で安全に代用
9. 現代のお盆スタイル|核家族化・オンライン法要
- オンライン法要:Zoom・LINEで僧侶の読経を共有
- 省スペース祭壇:折りたたみ棚+LEDキャンドル
- 帰省困難な場合の供養:自宅で写経・写仏を行う/樹木葬墓苑に献花を依頼
ライフスタイルに合わせた**“今どきのお盆”**でも、供養の心は変わりません。
10. まとめ|お盆は「つながり」を感じる時間
お盆は、先祖・家族・地域とのつながりを再確認する貴重な機会です。形式よりも感謝の気持ちを大切にし、自分たちに合ったスタイルで過ごしましょう。



